ズッコケ
- 辻 貴司
- 2021年7月21日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年9月1日

「ズッコケ」
この言葉は、もう那須正幹さんのモノ。
ズッコケ三人組シリーズを初めて読んだのは、いつだったか。
もう文庫になっていた『ぼくらはズッコケ探偵団』だったように思います。
そのうち、文庫を読み尽くして、ハードカバーの新刊を待つようになって、
ズッコケファンクラブにも入った。
途中、読まなくなった時期もあったけど、
今度は中年組を読みだして、、、今、本棚を見てみたら中年3人組のage49まである。
(熟年3人組は、もう少しとっておこう)
ところで、
ぼくが児童文学のようなものを書き始めたのも、
那須正幹さんがきっかけです。
2008年に、ポプラ社がズッコケ新人文学賞を始めたのを知りまして、
大賞賞金がたしか当時500万円だったのに大いに惹かれまして、
さらに最終選考に残ると那須さんに読んでもらえる、
なんて素晴らしいんだ!と、
初めてお話のようなものを書き始めました。
まあ、正直なところ長編なんてすぐに書けるわけもなく、
ようやく探偵ものを書き上げ応募する頃には、
5年の月日が経っていました。
そして、当然のように一次選考も通らず。。。
ただ、お話を書くということが、
まあまあ向いているのではないか?と、
少しばかりの自信が芽生えたのも確かで、
その後、童話の海、という、
児童文学者協会とポプラ社が共催し、
那須正幹さんが選考委員をされていた
短編の賞にも応募して、
まあ、こちらも一次選考落ちしまして。。。
すると、児童文学者協会から、翌年、
児童文学学校のDMが届くわけです。
うまい商売です。
でも、不思議と「ああ、これだ」という予感があって、
すぐに申し込みました。
そして、児童文学学校に月イチで通い出すんですが、
まあ、ハマりまして(^^)
たった2回講義を受けただけで、
それまで名前も知らなかった児童文学者協会に入会したのは、
おそらく僕くらいでは?と思います。
那須さんを初めてお見かけしたのも、
児童文学者協会の贈呈式でした。
それこそ、まだ児童文学学校に通っている頃で、
右も左もわからない、知り合いもほとんどいない会場を、
ぼくは、うろうろ、おろおろ、していました。
そのとき、ふっと目の前を通った男性のネームプレートが
どういうわけか目に飛び込んできたんです。
「那須正幹」
いやあ、びっくりした。
「握手してください!」
と、とっさに駆け寄った自分にもびっくりした。
那須さんも「握手してくださいは、めずらしいなあ」と、笑って握手してくれた。
うれしかった。
あのとき、贈呈式に出て、那須さんに握手してもらったことが、
ずーーーーっと、お話を書く根っこにあるような気がします。
楽しいお話を書いていきたい!
がんばろ。
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